ベルトコンベアにのったかのような治療
乳がんになって思うのは、本当に乳がん罹患者が多いということ。
そのこともあり、乳腺外科医は本当に忙しそうです。
温存か全摘かも、明日の昼はA定食にするかB定食にするか決めておいてくらいの言われ方をされるため、ガラスのハートの持ち主はかなりへこむことでしょう。
患者側も一連の治療を経験すると、なるほどね、と思うことも多く、経験したか否かの差は大きいと思います。
医者側からみると一人の患者は年間100人とか?手術している中の一人で基準値から大幅に違わなければ、ベルトコンベアで流れてくる患者を指定通りにさばいているという感じなのかもしれません。
よくも悪くもルーティンなのだと。
もちろん医者なりに、患者に寄り添おうとか疑問を解消してあげたいという思いは伝わりますが、一方で時間のなさや毎日同じことからくる、さばいている感覚が患者にとっての不安や不満につながるのかもしれません。
一歩下がってみると、このベルトコンベアはよいことなのだとも思えます。
蓄積された経験により、こうすればいい、ああすればベストみたいなデータベースが既にできあがっているから治療においてはミスがないということなのです。
たいして何も言ってくれないのは、そのデータベース内の経過をたどっていて、特に問題がないからという風にも考えられます。
発見が遅かった人はいてもその後の手術が失敗とか、診断がついたあとの失敗は少ないのです。データベースどおりの確率の経過をたどっていくだけはのです。
それにしても、結局、データベース通りで医者側は最初の方は同じ説明を患者100人いれば100人に説明しているのかと思うといたたまれません。
そのために時間をとられ休日出勤もしているのかもしれません。
乳がんと診断されたら、ある部屋で乳がんとはなにかや、その後の治療の進め方のオンライン動画を待ち時間に患者にみせるのはいかがでしょうか。
AIを使って質問したら回答されるのもよいかもしれません。
それを踏まえて患者に説明するとか、工夫の余地もありそうです。
また私の病院の場合ですが基本的には毎回同じ主治医にみてもらうのですが、基準値から外れていないのであれば、電子カルテがみられるので、他の医師にみてもらってもいいかもとも思うのです。
ラッキーだったと思えてきた
がん告知から3ヶ月たって今、思うのは、私はラッキーだったのではないかということだ。
がん告知から数週間はこんなに不幸なことはあるのか?と思ったのですが、いろんな話を総合するのラッキーだったのかもと思います。
まず、非浸潤だったこと。
石灰化のみが非浸潤の典型的な症例ですが、多くは胸全体に石灰化がみつかることによりがんが疑われます。全摘しか選べないパターンね。
非浸潤でもしこりのような固さがあり、受診する方や分泌物で気づく方もいるのですが、私の場合は部分的な石灰化のみでした。
人間ドックでひっかけてくれたこと。
良性と言われて放置数年したケースをちょいちょい聞きますが、私の場合は前年に良性石灰化、翌年に悪性の可能性もある石灰化と人間ドックの結果は変化しました。
今思うと、二年前の良性判断のマンモは悪性だったのかもとも思いましたが、しっかりと所見?が変化したことで悪性なのかもと思えたことです。
色んな偶然が重なり今ある命があるのだと、改めて感じるのです。
放射線治療 10回目
治療のあと、
大学時代の友人宅へ。
お昼とか作ってくれて至れり尽くせり。
うちからも結構近かったから、また遊びにいくわー。
と思っていると数年経つのよね。
行きも胸が痛み、帰りもなんだかだるくなって帰宅後は昼寝をがっつりしてしまった。
胸に少しずつ水泡らしきものもでてきたし、いよいよ?目にみえる、副作用がでてきなぁと。
人と会ったりするのは週に二回ぐらいが限界か。
休みをとったおかげで、色々と考える時間はできてよかったな。