がんになること 失うこと
乳がんになる人は多いらしい。
実感は少しずつわいてきているのだけど、乳がんの治療はやはり胸を失うことで健康を得ることなのだと時間をかけて理解しています。
ステージにより体全体にがんが散らばっているともはや胸だけではないけれど、最低でも胸は失う。
部分切除がとか再建がとか、色々とオプションはあれど、部分切除は選択できたとしても手術前と全く同じな訳はないし、放射線をかけるから、固さも違う。何よりがん細胞に侵された胸なのです。再建は運がよければ見た目は同じになることが多いようだけど、やはり自分の元のお胸には勝てるわけはない。
再建のサイトできれいに再建できている写真がある中で、そこでは、とはいえ、とらなくていいならそれにこしたことがないと、ハッキリ書いてあったのです。
乳腺などがある健康な胸にパックをいれるのとは根本的に違うわけですからね。
何を言いたいかというと、とりあえず、今の胸は喪失するということ。それをどういう形で受け入れるか。
そこに向き合う必要があるのだなと日々感じます。
胸なんてなくても生きていけるわけだし、ハッキリいってなんの支障もないのです。
そして、存在しているだけで、命を脅かす存在というだけで、みんな予防切除をしてしまうでしょうか?
そういう選択肢があったとして、
選ぶ人がどれだけいるでしょうか?